法人口座は楽天+GMOあおぞらの2つ持ち|社会保険料の自動払い
楽天銀行の法人口座を使っていて、ずっと気になっていたことがあった。
社会保険料みたいな毎月の公的支払いを、もっとラクにまとめられないか ということだ。
振込はできる。 管理もできる。
でも、法人側の支払いが増えてくると、
- 毎月手で振り込むもの
- 口座振替にしたいもの
- 生活口座と分けたいもの
が少しずつ増えていく。
しかも、社会保険料の引き落としのために千葉銀行の法人口座も別で持っていた。 東京東信用金庫の法人口座も使っていた。
この2つは融資や地域金融機関との付き合いでは意味がある。 でも、ネットで動かすと毎月の手数料が地味にかかる。
「楽天銀行の法人口座」 「社会保険料用の千葉銀行」 「東京東信用金庫」
と口座が分かれていくほど、管理は見事にややこしくなる。
その結果、ぼくは楽天銀行をメインのまま残し、GMOあおぞらネット銀行をサブとして足した。
乗り換えたのではなく、2つ持ちにしたという話だ。
結論から言うと、決め手は「社会保険料等の自動払いに対応していた」の1点だった。
比較したときは、これに加えて
- 振込手数料が安い
- 新設法人向けの無料回数が大きい
も魅力に見えていた。 でも1年使ってみて、実際に効いたのは1つ目だけだった。
「社会保険料等をまとめて引き落としに寄せられる」というだけで、毎月の管理のストレスがかなり変わる。 逆に振込手数料と無料回数は、うちの使い方では出番がなかった。この記事ではそこも正直に書く。
この記事では、楽天銀行の法人口座を使い、社会保険料の引き落とし用に千葉銀行の法人口座も持っていたぼくが、なぜGMOあおぞらネット銀行をサブとして足したのかを、実務目線で整理する。
読み終わると、 「法人口座をそのまま使い続けるか」 「今のうちに口座を足すか」 の判断がしやすくなるはずだ。
先に結論。比較したのは3点、実際に効いたのは1点だけだった
最初にまとめると、こうです。
| 比較ポイント | GMOあおぞらネット銀行 | 楽天銀行 法人口座 |
|---|---|---|
| 社会保険料等の自動払い | 対応あり | ぼくの使い方では収まらず、引き落とし用に千葉銀行を別で持っていた |
| 他行宛て振込手数料 | 130円(税込) 2026年8月17日から100円(税込) とくとく会員なら121円(税込) | 3万円未満150円(税込) / 3万円以上229円(税込) |
| 振込手数料の無料回数 | 設立1年未満は月20回×最大12カ月 設立から何年でも、新規開設なら翌々月まで月20回 | そういう設計ではなかった |
| 口座維持手数料 | 0円 | 0円 |
※2026年6月22日時点で確認した各社公式情報をもとに整理しています。条件変更の可能性はあるので、申込前は必ず公式をご確認ください。
口座維持手数料が0円なのはどちらも同じだ。 だから差が出るのは、毎月何回振り込むか と 自動払いをどこまでまとめたいか だった。
そして1年使った結論を先に書くと、ぼくに効いたのは自動払いだけだった。 以降の章は、残り2つがなぜ効かなかったのかの答え合わせでもある。
いちばん大きかったのは、社会保険料等の自動払いに対応していたこと
ここが最大の決め手だった。
ぼくは実際、社会保険料の引き落としのために千葉銀行の法人口座を持っていた。 楽天銀行だけではそこが少し収まりきらず、結局「引き落とし用の口座」を別で持つ形になっていたからだ。
でも、口座が増えるとスッキリするどころか、逆に管理が散る。
- 振込は楽天銀行
- 社会保険料は千葉銀行
- 別の動きは東京東信用金庫
みたいになってくると、あとから明細を見返したときに頭の中で整理し直す必要がある。 ぼくはこれが地味にしんどかった。
法人のお金まわりで地味にしんどいのは、 「金額が大きい支払い」より 「毎月忘れず処理しなきゃいけない支払い」 だったりする。
社会保険料はまさにそれだ。
金額も軽くない。 しかも毎月来る。 忘れたくない。
このタイプは、手動振込のたびに神経を使う。
GMOあおぞらネット銀行の公式では、法人口座の特長として 「社会保険料等 自動払い対応」 を前面に出している。 サポートページでも、国税や社会保険料、国民年金の支払いに口座自動振替を利用できる 案内がある。
ここを見たとき、 「あ、ぼくが欲しかったのこれだ」 となった。
振込手数料の差ももちろん大事だが、 毎月の公的支払いが口座側で整理しやすくなる価値のほうが、体感では大きかった。
設定してからは、社会保険料は毎月そのまま引き落とされている。 手を動かす必要がなくなったので、正直あまり意識しなくなった。 毎月やっていた作業が1つ消えるというのは、こういう静かさのことだと思う。
ちなみに千葉銀行の法人口座は解約せずに残している。 スッキリさせるなら解約なんだろうけど、法人口座は作るときが本当に大変なので、 一度持っているものを手放す気になれなかった。 このあと書くように、ぼくはGMOあおぞらの審査に一度落ちている。
しかも、千葉銀行や東京東信用金庫は「地元金融機関として持つ意味」はある一方で、ネット利用のコストまで含めると、日常の実務は軽くない。 だからぼくは、融資や関係づくりの口座と、日常で回す口座を分けて考えるようになった。
副業でも法人でも、お金の管理って「難しい処理」より「毎月の小さい面倒」で止まりやすい。 ぼくはそこで何度も止まるタイプだ。
だからこそ、自動で回るものを増やせるか はかなり大きい。
振込手数料は、想像以上に差が出る
次に効いたのが、他行宛て振込手数料だ。
楽天銀行の法人口座は、2026年6月22日時点の公式手数料では、
- 3万円未満:150円(税込)
- 3万円以上:229円(税込)
になっている。
一方で、GMOあおぞらネット銀行の法人口座は、
- 他行宛て振込:130円(税込)
- 振込料金とくとく会員なら121円(税込)
だった。
なお2026年8月17日から、GMOあおぞらの他行宛て振込手数料は100円(税込)に引き下げられる。
1件だけ見ると数十円の差だが、月20件あれば229円と130円の差で月1,980円、年に直すと23,760円になる。
ただ、ここは正直に書いておく。ぼくはGMOあおぞらから1件も振り込んでいない。
うちはマイクロ法人で、そもそも振込が少ない。 入金も、カードの引き落としも、振込も、メインの楽天銀行で完結してしまっている。 GMOあおぞらに置いているのは社会保険料の引き落としだけだ。
つまり、ぼくはこの手数料の安さの恩恵を受けていない。
比較記事だと「振込手数料が安いから法人口座はGMOあおぞら」とよく書かれるし、 実際そのとおり安い。
でも振込件数が少ない法人だと、この差はほとんど効かない。 月2件なら差は200円弱で、口座を増やす手間のほうが重い。
ぼくがGMOあおぞらを持っている理由は、最後まで社会保険料の自動払い1点だった。 手数料の安さは「あれば嬉しい」くらいで、決め手にはなっていない。
振込が多い法人なら、この差は売上が増えても利益率が上がっても勝手には消えない。 毎月そのまま積み上がる固定費なので、件数が多い人にとっては効き続ける。
ぼくはそこに当てはまらなかった、というだけの話だ。
「月20回無料」は、設立から何年経っていても対象になる
ここ、ぼくが最初に誤解していたところだ。
GMOあおぞらネット銀行の振込手数料無料特典は、公式を読むと2種類ある。
| 特典 | 条件 | 無料になる期間 |
|---|---|---|
| 設立1年未満の法人向け | 登記上の設立から1年未満 | 設立月から12カ月間、毎月20回 |
| 新規口座開設の特典 | 設立から何年経っていてもOK | 口座開設日の翌々月まで、毎月20回 |
つまり、設立1年未満でなくても、口座を新しく作れば20回無料は付く。
ぼくがまさにそれで、うちの法人は設立から10年以上経っている。 それでも口座を開設したときに特典の対象になり、わざわざ電話で案内までもらった。
「新設法人向けの特典」と書かれていると、 設立から何年も経った法人は関係ないと思ってしまいがちだが、そんなことはない。
ただし期間は違う。設立1年未満なら12カ月、そうでなければ開設の翌々月までだ。 ここは長さがだいぶ変わるので、申込前に公式で条件を確認してほしい。
そして正直に書くと、ぼくはこの無料枠を1回も使っていない。
理由は単純で、振込はメインの楽天銀行で回してしまっていたからだ。 ぼくが欲しかったのは振込コストの削減ではなく、 社会保険料の支払いを自動で回すことだった。
無料枠がもったいないと言われればそのとおりなのだが、
自動化できるか シンプルにできるか のほうが、ぼくにとってはずっと優先度が高かった。
ただ、これが効く人ははっきりしている。
設立したばかりの時期は、
- 税理士とのやりとり
- 外注費
- ツール代
- 家賃や業務委託まわり
で、とにかく振込回数が増えやすい。
しかも売上はまだ安定していない。
そういう時期に 「振込のたびに毎回コストが乗る」 より 「まず無料で回しながら形を整えられる」 ほうが、気持ちの余裕は全然違う。
これから開設する人は、特典の期間中に振込をまとめて寄せると無駄がないと思う。 ぼくはそれをやらなかった側の人間なので、そこは反省を込めて書いておく。
楽天銀行や地銀が悪かったわけではない
ここはちゃんと書いておきたい。
楽天銀行の法人口座や、千葉銀行・東京東信用金庫の法人口座がダメだった、という話ではない。
実際、楽天銀行には
- 口座維持手数料は0円
- 楽天銀行あて振込は使いやすい
- 法人口座としての基本機能はある
ので、口座として困るわけではない。
千葉銀行や東京東信用金庫にも、
- 地元金融機関としての安心感
- 将来の融資や相談のしやすさ
- 地域で付き合いを作る意味
はある。
ただ、ぼくが欲しかったのは 楽天経済圏との相性 より 法人のお金まわりを実務でラクにすること だった。
個人口座なら、楽天銀行はかなり相性がいい。 ぼくも給与受取や副業用で使ってきた。
でも、法人口座は別だった。
ただ、社会保険料等の自動払いという1点だけは、GMOあおぞらでないと解決しなかった。 そこだけのために、サブの口座を1つ増やした形だ。
楽天側の個人口座の使い方は、こちらにまとめています。
楽天銀行を給与受取+副業用で使ってわかったこと
こんな人はGMOあおぞらネット銀行を1つ持っておくとラク
ぼくが思う「向いている人」はこのあたりだ。
- 法人の振込件数が月10件を超えてきた人
- 社会保険料等の支払いを手動で回すのがしんどい人
- 新設法人で、最初の1年の固定コストをできるだけ軽くしたい人
- 生活口座と事業口座をきっちり分けたい人
- 地銀との付き合いより、ネット完結の効率を優先したい人
逆に、
- 将来の融資を強く意識して地銀や信金との関係を育てたい
- 振込件数が少なく、今の口座でも特に困っていない
なら、無理に口座を増やさなくてもいいと思う。
口座って、正解が1つじゃない。 大事なのは「何に困っているか」だ。
ぼくの場合は、困りごとがはっきり 社会保険料等の自動払い に寄っていた。
振込コストのほうは、結果的に使わなかった。 それでも、困りごとが1つ消えただけでサブとして持っておく意味はあった。
口座を分けると、確定申告や経理の気持ちも少し軽くなる
もう1つ地味に効いたのが、気分の問題だ。
生活費の口座と事業のお金が近すぎると、 数字を見るたびに頭の中で混ざる。
- これは生活費か
- これは法人側か
- この振込はどっちだっけ
みたいなやつだ。
1回1回は小さい。 でも積み重なると、確認する気力が減る。
確定申告や決算って、制度そのものより 数字を見たくなくなる感じ がしんどいことがある。
ぼくは何度もあった。
だから、法人口座を 「振込しやすいか」 だけでなく 「見返したときに整理しやすいか」 で選ぶのはかなり大事だと思っている。
副業や事業のお金を整理する流れは、こちらにもまとめています。
副業の確定申告まとめ|20万円ルール・ソフト選び・準備の流れ
審査は一回落ちた。でも書類を足して通った
ここも先に書いておく。
ぼくはGMOあおぞらネット銀行の法人口座審査に、最初の一回では落ちた。
正直、ちょっとへこんだ。 「やっぱりダメか」と思った。
でも、そのまま終わりにせず、必要書類を添えて再審査に出したら通った。
再審査で足したのは、経済産業省の認定書類だ。
うちの法人は太陽光をやっていて、その設備認定の書類がある。 「何をやっている会社なのか」を、こちらの説明ではなく公的な書類で示せたのが大きかったと思う。
かかった日数は、記録を残していないので正確には言えない。 ただ体感では、1回目で落ちたと分かるまでが2〜3日、再審査で通るまでも2〜3日くらいだった。
意外だったのは、待ち時間より申込フォームの記入項目と提出書類の多さのほうがしんどかったことだ。 審査そのものは、思っていたよりずっと早い。
なので、最初に落ちたからといって、即あきらめなくていいと思う。
開業したばかりでも申し込み自体はできるので、まず試しに審査へ出してみるのは全然ありだと思う。
特に、
- 事業内容が伝わりにくい
- 書類が少し足りない
- 補足説明がないと判断しづらい
みたいなケースはある。
ぼくの感覚では、法人口座の審査は「一発で通るかどうか」だけでなく、 ちゃんと説明できる状態にして出せるか もかなり大事だった。
もし狙うなら、最初から
- 事業内容がわかる資料
- 使い道がわかる資料
- 補足で見せたほうが伝わる書類
を揃えておくと、通しやすくなると思う。
特に、公的機関の認定書類や許認可がある事業なら、最初から添えたほうがいい。 ぼくは1回落ちてから出したが、先に出していれば1回で済んだ気がする。
法人のお金まわりをどう整えたかは、 マネーフォワードとfreeeを比べて選んだ話にもまとめています。
まとめ。楽天銀行をメインに残して、GMOあおぞらをサブで足した理由
- 決め手は、GMOあおぞらネット銀行が社会保険料等の自動払いに対応していたこと。ここ1点だけだった
- 設定してからは毎月そのまま引き落とされている。手を動かす作業が1つ消えた
- 振込手数料の安さと月20回無料は、うちでは使っていない。振込が少ないマイクロ法人だと効かない
- ぼくの使い分けは「入出金・振込・カードの引き落としは楽天銀行、社会保険料の引き落としはGMOあおぞら」。1つに寄せず役割で分けている
- 千葉銀行の法人口座は解約せずに残した。法人口座は作るときが大変なので、手放す気になれなかった
- 月20回無料は設立1年未満でなくても、口座を新しく作れば付く(開設の翌々月まで)。うちは10年以上経っているが対象だった
- 審査は一回落ちても、書類を足して再審査で通ることがある。うちは経済産業省の認定書類で通った
正直、法人口座って作ったあと放置しがちだ。 ぼくもそうだった。
でも、社会保険料等の支払いと振込件数が増えてきた時点で、一度見直す価値はかなりある。
特に、 「今の口座で回ってはいるけど、地味に面倒」 と感じているなら、その違和感はたぶん当たっている。
開業したばかりで迷っているなら、まずは審査だけ出してみるのもありです。 ぼくみたいに一回では通らなくても、書類を足して通ることはある。
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条件を見て合いそうなら、まずは
GMOあおぞらネット銀行の法人口座の詳細を見る
くらいで十分です。
ぼくなら、まずは 社会保険料等の自動払い が自分の支払いに使えるかだけ見ます。
振込手数料は、件数が多い法人なら効きますが、 ぼくのように振込が少ないなら決め手にはなりません。 自分がどっち側かで、見るところが変わります。
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