新NISAの本おすすめ|40代初心者が1冊に絞った理由
新NISAを始めようと思って本屋に行くと、平積みが多すぎて逆に決まらない。
どれも良さそうに見えて、結局その日は何も買わずに帰る。
ぼくは20冊以上買ったので、逆のことをやりました。読みすぎたほうです。
先に結論を書きます。
新NISAを始めるために読む本は、1冊で足ります。
20冊読んで全部同じことが書いてあると気づいた人間が言うので、そこは信じてもらっていいと思います。
この記事では、40代で子どもがいる人が最後まで読み切れる基準で1冊を選びます。あわせて、本を読みすぎて始めるのが遅れたぼくの失敗も書きます。
読み終わるころには、買う本と、買わなくていい本がはっきりしているはずです。
本選びで一番大事なのは、内容より「読み切れるか」
これは20冊買ってから気づいたことです。
投資本のおすすめ記事はたくさんありますが、たいてい「わかりやすい」「網羅的」で評価されています。
でも40代で子どもがいると、読書時間そのものがありません。
シングルファーザーで息子と2人だと、代わりに風呂に入れてくれる人もいません。ぼくの平日はこうです。
仕事から帰って、夕飯を作って、宿題を見て、風呂に入れて、寝かせる。自分の時間が来るのは22時すぎ。
そこから分厚い本を開いて、3ページで寝ます。
積んである本を見るたびに、少しずつ罪悪感が増えていきました。読んでいない本は、知識ではなくプレッシャーです。
だからぼくは、本選びの基準はページ数でいいと思っています。
内容の良し悪しで比べても、最後まで読めなければゼロです。3ページで寝る人間には、300ページの名著より、読み終わる本のほうが価値があります。
なぜどの本も同じ結論になるのか、あとから裏付けも見つけました。
S&P Dow Jones Indices の SPIVA によると、U.S. Year-End 2025 で大型株アクティブファンドの79%がS&P500を下回っています。
プロが選んで運用しても、指数に勝ち続けるのは難しい。だから本の結論が揃うわけです。
これを知っていれば、20冊は買わなかったと思います。
新NISAを始めたいだけなら、152ページで足りる
ぼくが「新NISAを始めたい人に1冊だけ」と言われたら、これを挙げます。
『普通の人が資産運用で99点をとる方法とその考え方』(Hayato Ito・日経BP)
理由は4つあります。
1. 152ページしかない
投資本としてはかなり薄いです。A5サイズで、文字も詰まっていません。
夜に少しずつでも、現実的に終わります。ここが一番大事なところです。
2. 第1部がいきなり「結論編」
この本、もったいぶりません。
構成が「第1部 結論編」「第2部 理論編」「第3部 Q&A編」の順です。
つまり、最初に答えが書いてあります。
理屈は後ろに置いてある。
忙しい人は第1部だけ読んで動き始めて、気になったら第2部に戻ればいい。この順番なら、途中で力尽きても手ぶらになりません。
投資本にありがちな「歴史から丁寧に説明されて、肝心の結論にたどり着く前に寝る」が起きにくい作りです。
3. 「年間30分で終わる」前提で書かれている
この本が提示しているのは、資産運用にかける時間を年間30分で完結させるアプローチです。
年間30分。1日じゃなくて1年です。
子どもがいると、資産運用に毎月何時間もかけるのは無理です。かけたところで結果が良くなるわけでもありません。
4. 著者が金融機関の人ではない
著者はソフトウェアエンジニアです。証券会社の人でも、保険を売る人でもありません。
2020年に本人が書いたブログ記事が話題になって、それが書籍になった本です。
つまり、何かを買わせるために書かれた本ではないということです。
お金の本を読むとき、ぼくが地味に気にしているのはそこでした。読み終わったあとに商品を勧められる流れになっていないか。この本にはそれがありません。
家計ごと立て直したいなら、324ページの辞書を選ぶ
もう一つだけ挙げるなら、こちらです。
『改訂版 本当の自由を手に入れる お金の大学』(両@リベ大学長)
324ページあります。さっきの基準からすると、ぶ厚いです。
ただ、この本は性格が違います。最初から最後まで通読する本というより、必要なところだけ開く辞書として使うほうが向いています。
貯める・増やす・稼ぐ・使う・守るの5つに分かれていて、人生6大固定費の見直し方や、必要な保険の考え方まで入っています。
新NISAだけを知りたい人には過剰です。
でも「保険も固定費もぐちゃぐちゃで、どこから手をつければいいかわからない」という状態なら、こちらのほうが刺さると思います。
ぼく自身、積立に回すお金を作れたのは投資の勉強からではありませんでした。固定費の見直しで月17,913円、そのうち保険だけで月7,813円が浮いて、そこでやっと種銭ができています。
投資の本を読む前に削るところがある人は、正直けっこう多いと思います。
どちらを選んでも、たどり着く結論は同じです。
低コストの投資信託を、長期で積み立てる。それだけです。
違うのは、そこへ行くまでの道の長さだけでした。
ぼくが20冊買って、いちばん損したもの
正直に書きます。
20冊読んだこと自体は、無駄ではありませんでした。知識は増えたし、続ける土台にもなりました。
でも今ふり返ると、あの期間は勉強していたというより、始める勇気が出るまでの時間稼ぎでした。
損するのが怖かった。よくわからないまま進むのが不安だった。だから本を読んでいました。
安心材料を増やしているつもりで、実際は「まだ始めない理由」を増やしていたんだと思います。
本が20冊たまった時点で、口座はまだ空っぽでした。
失ったのは本代よりも時間のほうです。
インデックス投資は、早く始めて長く続けるほど有利になります。読んでいた期間は、その「長く」が削られていた期間でもありました。
だから、40代で子どもがいる人にはこう言いたいです。
本は1冊でいい。2冊目を買いたくなったら、それは始めたくない合図かもしれません。
ぼくがそうだったので、あまり強くは言えませんが。
読み終わる前に、やっていいことがある
もう一つ、当時のぼくに言いたいことがあります。
本を読み終わってから口座を開く必要はありません。
証券口座の開設は、申し込んでから使えるようになるまで時間がかかります。ぼくの場合、NISA口座が「利用可能」になるまで1週間ちょっとかかりました。
つまり、待ち時間があります。
その待ち時間に本を読めばいいだけです。順番を逆にする理由がありませんでした。
ぼくは「ちゃんと理解してから申し込もう」と考えて、その1週間を後ろにずらしました。理解が深まったかというと、特に何も変わっていません。
先に申し込んで、届くまでに読む。この順番のほうが早いです。
→ 口座を開いたあとの積立設定でつまずきたくない人は 投資が怖い40代へ|ほったらかしで始めた新NISAの実録が参考になると思います。
→ 毎月いくらから始めるか決まっていないなら 新NISA月1万円は少なすぎ?40代の結論と3万円の分岐点もどうぞ。
※この記事はぼく個人の体験談・調査に基づく情報です。投資・保険・金融商品の判断は自己責任でお願いします。必要に応じてFP等の専門家にご相談ください。
まとめ
- 新NISAを始めるために読む本は1冊で足りる。20冊読んで結論は全部同じだった
- 選ぶ基準は内容より「読み切れるページ数」。読めない名著は知識にならない
- 新NISAを始めたいだけなら『普通の人が資産運用で99点をとる方法とその考え方』(152ページ・第1部が結論編)
- 家計ごと立て直したいなら『改訂版 お金の大学』(324ページ・辞書として使う)
- 本を読み終わってから口座を開く必要はない。申し込んでから届くまでに読めばいい
今日やることを1つだけ選ぶなら、こうです。
本を1冊決めて、証券口座の申し込みを先に出してください。
順番はそれで合っています。届くまでの数日で、1冊読み切れます。
ぼくが20冊かけて遠回りした部分は、そのまま飛ばしてもらって大丈夫です。
ほかに読んだ本も含めて、ジャンル別にひろとのおすすめ本【副業×FIRE×投資】にまとめています。
よくある質問
Q. 電子書籍でもいいですか?
A. ぼくは紙で読みました。ただ、子どもを寝かしつけたあと部屋を暗くしたまま読めるので、スマホやタブレットのほうが続く人もいると思います。読み切れるかが基準なので、続く方を選んでいいと思います。
Q. 図書館で借りるのはどうですか?
A. 十分ありだと思います。ただ返却期限があるぶん、読み切る強制力が働くという意味では、むしろ向いているかもしれません。手元に置いて何度も開きたいタイプなら『お金の大学』は買うほうが使いやすいです。
Q. 2冊とも買ったほうがいいですか?
A. ぼくは勧めません。目的が違う本なので、今の自分の状態に近いほうを1冊選べば足ります。新NISAを始めたいだけなら99点の本、家計全体が散らかっているならお金の大学です。
Q. 本を読まずに始めても大丈夫ですか?
A. ぼくの経験では、読まずに始めても大きくは外れないと思います。低コストのインデックスファンドを長期で積み立てるという結論は、どの本を読んでも同じでした。ただ、値下がりしたときに続けられるかは納得感で決まるので、1冊くらいは手元にあると気持ちが楽です。
Q. もっと専門的な本は読まなくていいですか?
A. 必要になったら読めばいいと思います。ぼくも『ウォール街のランダム・ウォーカー』のような定番書を読みましたが、始めたあとに読んだほうが頭に入りました。始める前に読むと、難しさが「やらない理由」になりやすいです。
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