新NISA前に家計を見直した話

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新NISAを始めたいけど、毎月いくら使っているかさえ把握できていない。 そんな状態で積み立て額を決めていいのか、ずっと迷っていた。

この記事では、ぼくが新NISAの積み立てを本格的に続ける前に、実際に家計見直しをした手順を書く。 読み終わるころには、「新NISAの前にまず何を見ればいいか」だけはわかるはずだ。


新NISAの前に「見たくないもの」を見た

離婚してから、息子と2人の生活が始まった。

それまで家計はほぼ妻に任せていた。自分の口座に何円あるか、毎月いくら使っているか、ほとんど把握していなかった。悪く言えば「見ない」ことで平和を保っていた。

離婚後、通帳を全部並べて初めて気づいた。

貯金がほぼなかった。

しかも困ったのは金額だけじゃない。毎月の支出の内訳がまったくわからないことだった。何にいくら使っているのか、何が固定費で何が変動費なのか、整理できていなかった。

「お金のことを考えてこなかった人間が、突然お金のことしか考えられない状況になる」のは、なかなかきつかった。

そこから少しずつ家計を整えはじめて、ようやく新NISAの積み立て額を決めた。順番としては「投資→家計を整える」ではなく、「家計を整える→投資」だったとぼくは思っている。

なぜ新NISAの前に家計見直しが必要だったのか

新NISAの積み立てを始めること自体は難しくない。証券口座を開いて、金額を設定して、ボタンを押せばそれでいい。

ただ、問題は「続けられるかどうか」だ。

家計の現状を把握しないまま月1万円の積み立てを設定すると、翌月に食費や光熱費が想定外に膨らんだとき、積み立てを一時停止するか、生活費を削るかという選択を迫られる。

ぼくの場合、最初にそれをやった。証券口座を開いて、なんとなく月1万円に設定した。2ヶ月後に止めた。生活費が足りなくなったからだ。

止めること自体は別にいい。でも「なぜ足りなくなったのか」がわからないと、次も同じことを繰り返す。


新NISAを始める前にやること

新NISAを始める前にやった家計見直しの3ステップ

ぼくがやったのは、大きく3つだ。難しいことは何もないし、専門的な知識もいらない。

家計見直しと聞くと面倒に聞こえるが、ただ「見ないようにしていたものを見る」作業だった。

ステップ1:1ヶ月分の支出を全部書き出す

まずレシートと通帳を引っ張り出して、1ヶ月分の支出を全部書き出した。

何で記録したかというと、最初はノートだ。スマホアプリは後から入れた。「マネーフォワードME」を使い始めたのは家計を整えてから3ヶ月後で、それまでは手書きで十分だった。アプリに頼ろうとすると「使い方を覚えるのが面倒」でそこで止まる。まず書き出すことだけに集中した。

カテゴリはざっくりでいい。ぼくが使ったのは次の5つだ。

  • 固定費(家賃・通信費・保険・サブスク)
  • 食費(スーパー・コンビニ・外食)
  • 光熱費(電気・ガス・水道)
  • 子ども関係(習い事・学校関連・娯楽)
  • その他(日用品・医療費・交通費など)

このとき大事なのは「正確さ」より「全体像をつかむこと」だ。

10円単位で合わせようとすると疲れて続かなくなる。1000円単位の誤差は許容してしまっていい。

実際に書き出してみて、一番多かったのは食費だった。外食が思っていた以上に多くて、月に3万円近くあった。コンビニで「ちょっとしたもの」を買うのが積み重なっていた。700円の昼ごはんを毎日買っていたら、週5×4週で月1万4000円。数字で見るまで、そこまで使っている意識はなかった。

サブスクも想定外だった。月400円のものが6つあると、それだけで月2400円になる。しかもその中に、使っているかどうかもあやしいサービスが2つあった。「いつかまた使うかもしれない」と思って放置していたやつだ。そのまま退会した。

正直に書くと、書き出している途中で手が止まる瞬間があった。「これ以上見たくない」という感覚だ。数字が増えるたびに「なんでこんなに使ってたんだ」という気持ちになる。でも、そこで止めないことがいちばん大事だった。見たくない部分を見て初めて、何を変えればいいかが見えてくる。

ステップ2:「毎月必ず出ていくお金」を確定させる

支出を書き出したら、次に「毎月必ず出ていくお金(固定費)」だけを切り出す。

ぼくの場合はこうだった。

項目月額
家賃68,000円
通信費(スマホ)1,078円
電気代(平均)約6,000円
ガス代(平均)約3,500円
保険(生命・医療)約8,000円
習い事約12,000円
サブスク類約2,000円
合計約100,578円

ここで通信費が1,078円になっているのは、楽天モバイルに乗り換えた結果だ。もともと7,000円くらい払っていたので、それだけで月6,000円近く浮いた。

固定費の見直しについては別の記事で詳しく書いているので、気になる方はそちらも読んでみてほしい。

👉 固定費を見直したら月1万円以上浮いた話

ここで数字を確定させると、「毎月最低でもこれだけは必要」という土台が見えてくる。

この土台がわかって初めて、「食費と雑費にいくら使えるか」「投資に回せる余力はいくらか」が計算できるようになる。

ステップ3:「投資余力」を正直に計算する

ステップ1と2が終わったら、収入から固定費と生活費を引いた「残り」を計算する。

ぼくの場合、手取りは月にだいたい24万円くらいだ。

  • 固定費:約10万円
  • 食費・日用品・外食:約4万円
  • 光熱費・交通費・その他:約2万円
  • 子ども関係(変動分):約1万円
  • 緊急用の予備費として残す:約2万円

合計すると、だいたい19万円くらいが出ていく。

残るのは月5万円前後。ただし、これは「順調な月」の話で、息子の病院代や学校の行事費、車の維持費なんかが重なると一気に圧迫される。

だからぼくは、投資に回すのを月1万円から始めた。「5万円残るなら5万円全部つっこめばいい」と思う人もいるかもしれないけど、それをやると緊急費用が出たときに詰む。ぼくは一度それで積み立てを止めているので、懲りた。

月1万円でも意味があるのかという話は、別の記事で書いた。

👉 新NISAは月1万円でも意味ある?40代シングル父が考えたこと


新NISAを月1万円から始めた理由

ステップ3で出た数字を見ると、月5万円前後が残る計算になった。

「じゃあ3万円くらい積み立てればいいんじゃないか」と思う人もいるかもしれない。実際ぼくもそう思った。でも結論として、月1万円から始めた。理由は3つある。

1つ目は、計算上の余力と実際の余力は違うから。

月5万円残ると計算しても、息子の歯の治療・学校の行事費・突然の修理代などが重なれば、あっという間に消える。「5万円余力がある月」と「3万円しか余力がない月」が交互に来るのが現実で、悪い月に合わせて設定しないといけない。

2つ目は、生活防衛費を先に積み上げたかったから。

投資より先に「3〜6ヶ月分の生活費を貯金で確保する」ことをおすすめする話は聞いたことがある。ぼくの場合、離婚後しばらくは貯金がほぼゼロだった。毎月の余力をすべて投資に回すのではなく、まず緊急用の貯金を積み上げることを優先した。投資は「余裕資金で始める」が前提で、生活防衛費が足りないうちは投資額を小さくしておく方が安全だと判断した。

3つ目は、1回止めた経験があるから。

最初に設定した月1万円も、2ヶ月で止めた。その原因は「生活費が足りなくなったから」だ。あのとき、積み立てを止めるのが嫌だったわけじゃない。止めることより「なぜ足りなくなったのかわからないこと」が嫌だった。

積み立て金額を大きく設定するほど、生活費が圧迫されたときのダメージが大きくなる。月1万円なら、少し余力が削られても続けられる。「止めなくていい金額」から始めることが、長く続けるうえで大事だとぼくは思っている。


新NISA前の家計見直しチェックリスト

実際にぼくがやった確認作業を、チェックリスト形式でまとめた。 「まず何をすればいいか」がわからない人は、これをそのまま使ってほしい。


□ 直近1ヶ月の支出を5つのカテゴリに分けて書き出した (固定費 / 食費 / 光熱費 / 子ども関連 / その他)

□ 毎月必ず出ていくお金(固定費の合計)を把握した

□ 使っていないサブスクを確認し、不要なものを解約した

□ 収入 − 固定費 − 生活費 = 投資余力を計算した

□ 「緊急用の予備費」として月2万円以上をあらかじめ確保した

□ 投資額を「今の生活費に影響が出ない金額」に設定した


これだけでいい。順番通りにやれば、1〜2時間で終わる。

ぼくはレシートと通帳を机に並べて、コーヒーを淹れて、土曜の午前中にやった。途中で息子に「なんかやってる」と覗かれたけど、「お金の勉強してる」と言ったら興味を失って去っていった。ある意味助かった。


それでも「完璧に整った」とは思っていない

正直に書くと、今もぼくの家計は完璧には整っていない。

月によって食費が膨らんだり、想定外の出費があったりする。先月は息子の歯の治療が重なって、2万円近く飛んだ。

それでも「整えた」と言えるのは、数字から目を逸らすのをやめたからだと思っている。

以前は通帳を見るのが怖かった。見ると現実を突きつけられる気がして、なんとなくスルーしていた。それが一番まずかった。

今は毎月1回、家計の数字を見る。完璧じゃなくてもいい。見続けることが大事だと思っている。

新NISAの積み立ては、家計見直しの延長線上にある話だ。「月いくら投資すべきか」は、家計の数字を見続けていないと決められない。おしゃれな投資の話をする前に、まず通帳を開くことから始めた方が、少なくともぼくには合っていた。


「自分の場合はいくらから始めればいいか」「生活防衛費はいくら貯めたら投資に回していいのか」は、個人の状況によって全然違う。

ぼくのケースはあくまで参考で、自分に合った数字は自分の家計の中でしか見えてこない。

家計の全体像を一人で整理するのが難しいなら、無料のFP相談を使うのも選択肢の一つだ。

家計、保険、投資をまとめて整理したい人には合うと思う。

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※この記事はぼく個人の体験談・調査に基づく情報です。投資・保険・金融商品の判断は自己責任でお願いします。必要に応じてFP等の専門家にご相談ください。


まとめ:新NISA前に家計を見直してよかった

  • 離婚後、通帳を並べて初めて「貯金ほぼゼロ・支出の把握ゼロ」に気づいた
  • 投資より先に「1ヶ月の支出の全体像」を書き出すことが最初の一歩だった
  • 固定費を確定させることで「毎月最低限いくら必要か」の土台が見えた
  • 投資余力は「残ったお金全部」ではなく「緊急費用を引いた残り」で考えると現実的だった
  • 家計を「完璧に整える」より、「数字から目を逸らさない」ことの方が長続きする

今日やるなら、直近1ヶ月のクレジットカードか通帳の明細を開いて、固定費だけでいいので合計額を出してみてほしい。

それだけで「毎月いくら消えているか」が見えてくる。そこが全部の出発点だった。

ひろと

ひろと

40代・千葉在住・シングル父。10歳の息子のためにFIREを目指し、会社員をしながら副業×AIに挑戦中。 成果が出ていない時期も正直に発信しています。

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