特別費は別口座に分けてない|150万に混ぜた理由
車検、お墓のお金、学校行事、結婚式。
毎月は出ていかないのに、来たときだけ大きい。この手の出費を「特別費」と呼ぶそうです。
家計の本にも記事にも、だいたい同じことが書いてあります。特別費は別口座に分けて管理しましょう、と。
ぼくはそれを読んだうえで、分けていません。
生活防衛資金150万円のなかに、まぜたままです。
この記事では、分けようとして途中でやめた理由と、それでも困っていない中身を、実際の金額のまま書きます。
結論だけ先に言うと、分けるかどうかより「1つの数字を決めたか」のほうが効きました。
そもそも特別費を意識したきっかけは、投資だった
節約に目覚めたわけではありません。
投資を始めようとしたときに、「先に生活防衛資金と特別費を用意しておいたほうがいい」と書いてあるのを読んだのがきっかけでした。本だったと思います。
つまりぼくにとって特別費は、節約の話ではなく、投資を始めるための準備でした。
ここは今でもそう思っています。急な出費で投資をやめる羽目になるのが、いちばんもったいない。
ぼくの特別費に入っているもの
思いつく範囲で書き出すと、こうなります。
- 車の車検と修理費(軽自動車で、車検は20,500円)
- お墓のお金(父と母の2つで、管理料が年16,000円)
- 家具・家電の買い替え費
- 学校行事
- 習い事の行事
- 結婚式
- お葬式
このうち家具・家電の買い替え費は、まだ一度も使っていません。
備えているのに出番がない。これは失敗ではなくて、たぶん正解のほうです。使う日が来たときに慌てないための枠なので。
逆に、いちばん確実に出ていくのがお墓のお金です
父と母、2つぶんの管理料で年16,000円。毎年きっちり来ます。
お参りに行って花を買うと、そこで1,500円くらい。掃除は自分でやるので、そこにお金はかかりません。
金額としては大きくありません。ただ、他の特別費とは性格が違います。
車検は乗り換えれば変わります。家電は買わない年もあります。でもお墓の管理料は、こちらの都合で動きません。
5歳で亡くした母と、10年入院した父。2人ぶんを、いまはぼくが払っています。
減らせる項目ではないので、最初から「出ていく前提」で枠に入れておくほうが、精神的にラクでした。
分けようとしました。やめた理由は銀行でした
最初は素直に、専用の口座を作ろうとしました。
そこで止まりました。ぼくのメインバンクは楽天銀行です。楽天銀行には、目的別に口座を分ける機能がありません。
分けるとなると、別の銀行にもう1つ口座を開いて、そこへ毎月移して、残高を見に行くことになります。
……やらないな、と思いました。
家計簿アプリを2回挫折している人間が、月に一度の資金移動を続けられるとは思えなかったからです。自分への期待値は、低く見積もるほうが当たります。
代わりに選んだのが、マネーフォワードで全部の口座をまとめて見るやり方でした。
口座が1つでも、いくら残っているかは画面で分かります。だったら物理的に分ける意味は、ぼくの場合は薄い。
そう判断して、分けるのをやめました。
分けない代わりに、数字を1つ決めた
その代わりに決めたのが、150万円という数字です。
- 生活費は月22.5万円
- 150万円は、だいたい6.7か月分
- 特別費もこの150万円のなかに含んでいる
やっていることは単純で、150万円を切ったら現金の比率を増やして戻す。それだけです。
車検が来て減っても、お葬式が重なって減っても、やることは同じ。150万に戻す。
見る数字が1つなので、迷いません。
なお手元の現金はもう少しあって、150万を超えているぶん(50万円ほど)は投資に回す待機資金として置いています。暴落が来たら一括で入れる用です。ふだんの積立は月3万円で、こちらは淡々と続けています。
「分けたほうがいい」は、たぶん正しい
ここまで書いておいてなんですが、分けたほうがいいという定説自体は正しいと思っています。
ぼくがやっていないだけです。
分けたほうがいい人は、はっきりしています。
- 残高を見ずに使ってしまう自覚がある人
- 家計簿アプリを開く習慣がない人
- 「あるだけ使える気がしてしまう」人
こういうタイプなら、目的別口座がある銀行に変えるのがいちばん早いです。
たとえばドコモSMTBネット銀行(旧・住信SBIネット銀行)には目的別口座の機能があって、教育費や旅行費など複数の枠に分けられます。
※銀行名・機能は執筆時点(2026年8月)の情報です。申し込む前に公式サイトで最新の内容を確認してください。
物理的に分かれていれば、意志の力を使わずに済みます。ぼくのように「見れば分かるから大丈夫」と言い張るより、よほど確実です。
1年やってみて、困ったことと困らなかったこと
困らなかったのは、金額の把握でした。
口座が分かれていなくても、アプリを開けば残高は分かります。ここは想定どおりでした。
一方で、正直に書いておきたいことが1つあります。
「この150万のうち、いくらが特別費ぶんなのか」は、ぼくも把握していません。
車検で2万円減ったとき、それが特別費の枠から減ったのか、生活防衛資金から減ったのかは区別していません。区別する意味を、いまのところ感じていないからです。
減ったら戻す。それだけで回っています。
ただ、これは家族が増えたり、特別費の種類が増えたりしたら破綻するやり方だとも思っています。いまは1人で管理していて、項目も7つだから成立している。
そのときが来たら、素直に目的別口座を使うつもりです。
順番を間違えると、口座の前で止まる
ぼくがつまずいた原因は、順番でした。
- いくら持っておくかを決める(ぼくは150万円)
- 減ったら戻すと決める
- 分けるかどうかは、自分の性格で決める
いきなり3から入ろうとして、銀行の仕様に当たって止まりました。1と2を決めたのはそのあとです。
※この記事はぼく個人の体験談・調査に基づく情報です。投資・保険・金融商品の判断は自己責任でお願いします。必要に応じてFP等の専門家にご相談ください。
まとめ:150万円という数字が、口座の代わりをしている
- 特別費は別口座に分けず、生活防衛資金150万円に混ぜている
- 分けようとしたが、楽天銀行に目的別口座がなく、資金移動が続かないと判断してやめた
- 代わりに150万円を切ったら戻すという基準を1つだけ決めた
- 見る数字が1つなので迷わない。ただし内訳は把握していない
- 残高を見ずに使ってしまう自覚があるなら、目的別口座のある銀行のほうが確実
今日できることを1つだけ挙げるなら、「いくら持っておくか」を数字で決めることです。
やり方は単純で、毎月の生活費を出して、その何か月分を置いておくか決めるだけ。ぼくの場合は生活費22.5万円で、150万円だからだいたい6.7か月分です。
口座を作るのはそのあとで間に合います。ぼくは順番を逆にして、1年遅れました。
同じように「教育費のために積んでいたものをどうするか」で迷っている方は、学資保険をやめてNISAへ|こどもNISA前に決めた話も参考になるかもしれません。あちらは、貯める場所そのものを変えた話です。
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