新NISAはいくらから?投資額の決め方3ステップ
月いくら積み立てればいいか、なんとなく決めてしまっていないだろうか。
投資の前に「自分の家計の実態」を数字で見ていないと、相場が少し動いただけで積立をやめたくなる。
この記事では、ぼくが新NISAの投資額の決め方を探しながら、投資額を決める前にやった家計管理の3ステップを書く。 読むと「今月から毎月いくら積み立てるか」を自分で決める根拠ができる。
投資を続けられなかった本当の理由
少し前まで、ぼくは投資額を「なんとなく1万円にしよう」と決めていた。
根拠は特になかった。 「月1万円くらいなら無理なくいけそう」という感覚だ。
でも3ヶ月目くらいに、予想外の出費が重なった。 息子の習い事の年会費と、家電の買い替えが同じ月にきた。 その月は口座の残高がギリギリになって、正直「積立一時停止しようかな」と思った。
一時停止自体は問題ない。 問題だったのは、「なんとなく決めた金額」だったから、いつでも崩せる理由を自分で持っていたことだ。
根拠がある金額なら、相場が下がっても「計算した上で決めた」と思える。 根拠がない金額だと、ちょっとした理由ですぐ迷う。
実は、新NISAを始めたとき最初にやらかしたのが「家計管理の前に投資額を決めた」ことだ。 口座開設して、なんとなく気分で3万円に設定して、翌月に「あれ、生活費が足りない」と焦って1万円に変更して、また半年後に「やっぱり増やすか」と変えて……。 3回も金額を変えたくせに、毎回「なんとなく」だったので全部根拠ゼロだった。 完全にポンコツな新NISAデビューだ。
積立投資を「続ける」かどうかは、金額を決めるときの根拠の深さで決まると思う。
ぼくがやった家計整理3ステップ
正直に言うと、ここで紹介するのは特別なことじゃない。 ただ、やるまでが重かっただけだ。 むしろ「なんでもっと早くやらなかったのか」と思うくらいシンプルだった。
ステップ1:収入と支出を全部1枚に書き出す
最初にやったのは、ノート1ページに収入と支出を書き出すことだった。 Excelでもスマホのメモアプリでもいい。 ぼくはA4のコピー用紙を縦半分に折って、左に収入・右に支出を書いた。
収入の欄
- 手取り給与:〇〇円
- 児童扶養手当:〇〇円
- その他(副業・臨時収入):ほぼ0円
支出の欄
- 家賃:〇〇円
- 通信費:〇〇円
- 食費(外食含む):〇〇円
- 習い事・学校関係:〇〇円
- 光熱費:〇〇円
- サブスク類:〇〇円
- 日用品・雑費:〇〇円
- 保険:〇〇円
書いてみると、サブスクが思ったより多かった。 使ってないのに「なんとなく解約しないまま」になっていたものが2つあった。
毎月500円×2で1,000円。 年間にすると12,000円。 これを指摘してくれた人は誰もいない。なぜなら自分以外、誰もぼくの家計を見ていないから。
シングルファーザーのつらいところは、父子家庭の生活費を月23万円で回している話でも書いたけど、家計管理の話を気軽にできる相手がいないことでもある。 誰かに相談するより先に、全部1枚に書き出す習慣が始まりだった。
こんな感じで1枚に書き出すと、全体像が一気に見えてくる。贅沢な表じゃなくていい。コピー用紙1枚で十分。
ステップ2:「絶対に必要な支出」と「なくてもいい支出」を分ける
書き出した支出を2種類に分けた。
A:絶対に必要な支出(家賃・食費・光熱費・通信費・学校関係など) B:なくてもなんとかなる支出(サブスク・外食・雑費の中の衝動買い系)
ぼくの場合、Bのカテゴリは月に8,000円くらいあった。 全部削れるわけじゃないし、削りたくもない。 でも「意識して使っているか」という点で見ると、半分以上は「なんとなく使っていた」支出だった。
ここで「節約しなきゃ」と焦るより、「意識できていなかった部分を把握する」ことが目的だ。
ちなみにぼくは、この作業中にNetflixとDAZNの両方を契約していることに気づいた。 息子がサッカーの試合中継を見たいと言うので入ったDAZN。 でもよく見たら、ぼくだけのときにDAZNをほとんど使っていなかった。
なのでDAZNは息子がいるシーズン中だけ契約することにした。 毎月引き落とされていたのに、頭の中に存在していなかった出費の代表格だった。
シングルファーザーの家計管理において、こういう「見えていなかった支出」を掘り起こす作業が、新NISAの投資額の決め方を安定させる一番の近道だとぼくは思っている。
ステップ3:「毎月絶対残せる金額」を先に決める
支出が見えてきたところで、やっと投資額の決め方の核心になる。
やったのは単純な計算だ。
計算式はこれだけ。
投資可能額 = 手取り収入 - 固定費 - 変動費 - 予備費
この4つの数字を埋めるだけでいい。 難しい公式はない。家計簿アプリも最初はいらない。
実際の数字例で計算してみる
たとえば、こんな家計だったとする。
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| 手取り収入(給与+手当) | 230,000円 |
| 固定費(家賃・保険・通信費など) | 95,000円 |
| 変動費(食費・光熱費・日用品など) | 75,000円 |
| 予備費(急な出費のバッファ) | 20,000円 |
| 残り(投資可能額) | 40,000円 |
この場合、「毎月40,000円まで投資に回せる」という根拠がある数字が出る。
ただし、全額を新NISAに突っ込むのは危ない。 ぼくは「投資可能額の6〜7割を積立額にする」を目安にした。
40,000円 × 0.65 = 約26,000円
これが、ぼくが新NISAの積立額として「最初に設定した根拠のある数字」だ。 残りの約14,000円は、年間の特別出費(旅行・学校行事・家電)に備えて手元に残す。
予備費はなぜ必要か
「予備費なんていらないのでは」と思う人もいると思う。
ぼくも最初はそう思っていた。 で、予備費ゼロで計算して、案の定「やっぱり足りない月」が出た。
40代シングル父の家計には、子どもがらみの突発出費が定期的に来る。 遠足の積立金、体育着の買い替え、塾の季節講習、友達の誕生日プレゼント……。 月平均で見ると小さくても、一度に重なる月がある。
予備費を月1〜2万円確保しておくだけで、新NISAの積立を止めずに済む月がぐっと増える。 これは家計管理の話でもあり、投資を「続ける」技術の話でもある。
新NISAの年間枠との照らし合わせ
新NISAのつみたて投資枠は年間120万円(月10万円)まで。
さっきの例で月26,000円を積み立てると、年間で312,000円になる。 年間枠120万円に対してまだ余裕があるので、将来的に収入が増えたり固定費が下がったりしたタイミングで増額を検討できる。
大事なのは「枠を使い切ること」ではなく、「自分が止めずに続けられる金額で始めること」だ。
月26,000円をコツコツ続けるほうが、月50,000円を設定して半年でやめるより、長期では確実に大きくなる。
家計の全体像を一人で整理するのが難しいなら、無料のFP相談を使うのも選択肢の一つだ。
※この記事はぼく個人の体験談・調査に基づく情報です。投資・保険・金融商品の判断は自己責任でお願いします。必要に応じてFP等の専門家にご相談ください。
まとめ:家計管理なしに新NISAは続かない
この3ステップをまとめると、こうなる。
- 収入と支出を全部1枚に書き出す
- 「絶対に必要な支出」と「なくてもいい支出」に分ける
- 「手取り-固定費-変動費-予備費」で投資可能額を計算し、6〜7割を積立額にする
正直、これをやる前のぼくは「家計管理なんて面倒くさい」と思っていた。 でも実際にやってみると、1時間もあれば一通り終わる。
そして、根拠のある金額で新NISAを設定した途端、「相場が下がったから一時停止しようか」という気持ちがほとんどなくなった。
「計算した上で決めた26,000円だから、このまま続ける」という感覚が持てるようになったからだ。
なんとなく決めた金額は、なんとなく止まる。 根拠のある金額は、多少のことでは揺れない。
新NISAの投資額の決め方に迷っている人は、ぜひ今月の家計から試してみてほしい。
関連して、固定費をもう少し下げる具体的な方法は家計改善からFIREまでのロードマップにまとめている。 家計管理の「どこから手をつけるか」に迷ったら、先にこちらを読んでみるといいかもしれない。
今月から、自分の数字で計算してみよう
最後に、ひとつだけお願いがある。
この記事を読んで「なるほど」で終わらせないでほしい。
今月の給与明細を出して、この計算式に当てはめてみてほしい。
投資可能額 = 手取り収入 - 固定費 - 変動費 - 予備費
スマホのメモでもコピー用紙1枚でも、なんでもいい。 数字を書いてみると、「自分は月〇〇円なら無理なく続けられる」という感覚が初めてリアルになる。
新NISAの積立設定は、その数字が出てから変更すればいい。 まず自分の家計の実態を、数字で見てみよう。
今月から実際に自分の家計に当てはめて計算してみましょう。 始めるのに、特別な準備はいらない。
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