よその子を車に乗せる保険|危ないのは金額より運転者

よその子を車に乗せる保険|危ないのは金額より運転者のサムネイル

息子の友達2人を車に乗せて、市民プールに行きました。小5が3人、後部座席です。

行きの車内はうるさくて、正直たのしかったです。

怖くなったのは、家に帰ってからでした。

もし事故を起こしていたら、よその家の子はどうなっていたんだろう、と。

その場で保険証券を出しました。年32,730円払っているのに、中身をほとんど知りませんでした。

読んでみたら、補償の金額は思っていたより手厚かったです。

代わりに、まったく別のところに落とし穴がありました。

この記事では、証券のどこを見て、何が分かったのかを書きます。読み終えたら、自分の契約で確認すべき行が分かる状態にしたいと思っています。


よその子を乗せた日に、初めて証券を開いた

うちの車は中古の軽です。令和元年式のミラで、維持費は年10万円ちょっと。内訳は軽自動車の維持費は年間いくら?実額100,030円の内訳に書きました。

そのうち任意保険が年32,730円です。

金額は把握していました。中身は把握していませんでした。

毎年、電話がかかってきて「同じ内容で継続でいいですか」と聞かれ、「はい」と答える。それを何年も続けていました。

証券は封筒のまま引き出しに入っていました。ぼくが自分の保険を読んだのは、よその家の子を乗せた日の夜が初めてです。

プールに行った日のことはよその子とプールへ|入場料は誰が払う?実額1,520円に書きました。お金と持ち物の話はそちらです。


① よその子は「他人」なので、対人賠償の対象でした

まず見たのが対人賠償でした。

うちの契約は無制限です。

対人賠償は、事故で他人を死なせたり怪我をさせたりしたときに払われるものです。

そして車に乗っている人も「他人」に含まれます。

つまり、後部座席にいた息子の友達2人は、この無制限の対象になります。

ここは正直、ほっとしました。


② 自分の子は「他人」ではありませんでした

ただ、対人賠償には対象にならない人がいます。

  • 記名被共済者本人
  • その配偶者
  • 父母
  • 子

同じ後部座席にいても、ぼくの息子だけは対人賠償の対象外です。

同じ車に、同じように乗って、同じ事故に遭う。それでも友達2人には無制限が出て、息子には出ない。

理屈は分かります。自分の家族への賠償を自分に払う形が成り立たないからです。

では息子はどうなるのか。埋めてくれる仕組みを探して証券をよく読んだら、「人身傷害保障」の欄が「×」でした。

過失割合に関係なく出る、あの無制限の保障がありません。

代わりにあったのが傷害定額給付条項です。契約している車に乗っている間の事故なら、死亡は100万円、それ以外のケガは300万円など、あらかじめ決まった額だけが出る仕組みでした。

同じ車に乗っていても、よその子は対人賠償で無制限に、自分の子は傷害定額給付という定額でしか守られないという図

友達2人は、無制限の対人賠償に加えてこの定額給付も出ます。二重で守られている形です。

息子にあるのは、この定額給付だけです。

無制限と、あらかじめ決まった額。同じ車に同じように乗っていて、出る仕組みがここまで違うとは思っていませんでした。

補償の金額は、心配していたほど厚くはなかったです。

むしろ自分の子のほうが薄かった、というのが正直な結論です。


③ もう1つの落とし穴は、金額ではなく運転者の条件でした

証券の左上に、運転者の条件が2つ書いてありました。

運転者年齢35歳以上限定

35歳未満が運転すると対象外になります。ぼくは40代なので問題ありません。

運転者家族限定特約あり

こちらが効きました。補償される運転者が、家族に限定されているという意味です。

普段は保険料が安くなるだけの、ありがたい特約です。事実、何年もその恩恵を受けてきました。

でも、よその子を乗せて出かける場面を考えると話が変わります。

「疲れたでしょう、帰りは運転代わりますよ」と他の家の親に言われても、うちの車では受けられません。

親切のつもりで代わってもらった瞬間に、さっき確認したばかりの無制限の対人賠償も、無制限の人身傷害も、その事故では効かなくなります。

しかもハンドルを握っているのは他人の子の親で、後ろに乗っているのは他人の子です。

想像すると、背中が寒くなりました。

補償額はいくらでも書けます。でもその補償は、運転者の条件を満たして初めて効きます。

割引は、何かを減らした結果として付いています。ぼくは減らした中身を知らないまま、毎年「継続でいいです」と答えていました。

で、この特約を外すのか

まだ決めていません。

外せば保険料は上がります。いくら上がるのかを聞いてから決めます。

年32,730円がどこまで動くのか、それを知らずに決めるのは違う気がしました。

ただ、決まるまでの間にやることは1つだけ決まりました。

次に誰かの子を乗せるときは、先に「運転はぼくがします」と言っておく。

これなら今日からできて、お金もかかりません。


心配していた場所と、実際の弱点がずれていた

整理するとこうなります。

見た項目うちの契約気づいたこと
対人賠償無制限よその子は「他人」なので対象
人身傷害保障×(保障なし)無制限だと思い込んでいた項目
傷害定額給付定額(死亡100万円・それ以外300万円など)自分の子はこちらだけで守られている
対人賠償の対象外配偶者・父母・子自分の子には対人賠償が出ない
運転者年齢条件35歳以上限定若い親には代われない
運転者家族限定特約あり他の家の親に運転を代わってもらえない

心配していたのは金額でした。実際に薄かったのは自分の子の保障で、さらにもう1つ別の落とし穴もありました。

よその子を車に乗せることを不安に思う人は多いと思います。ぼくもそうでした。

でも証券を読んだ結果、見落としていたのは1つではありませんでした。息子の保障は思っていたほど厚くなく、しかも誰がハンドルを握っていいかにも条件がありました。

これはぼくが実際にやってみた記録であって、専門家としての助言ではありません。共済・保険の名称や補償内容は会社・商品・契約年によって異なります。投資・保険・金融商品の判断は自己責任でお願いします。ご自身の契約内容は必ず保険会社・共済にご確認ください。

まとめ

  • よその子2人を車に乗せた夜、初めて自分の保険証券を開いた
  • 任意保険は年32,730円。金額は知っていたが中身は知らなかった
  • 対人賠償は無制限。同乗していたよその子は「他人」なので対象
  • 記名被共済者の配偶者・父母・子は対人賠償の対象外。自分の息子は出ない
  • 埋めてくれると思っていた人身傷害保障は「×」。無かった
  • 代わりにあるのは傷害定額給付(死亡100万円・それ以外300万円などの定額)だけ。友達は無制限+定額の二重、息子は定額のみ
  • もう1つの落とし穴は運転者家族限定特約。他の家の親に運転を代わってもらうと補償の外に出る
  • 運転者年齢も35歳以上限定で、若い親には代われない
  • 特約を外すかはまだ決めていない。保険料がいくら上がるか聞いてから決める
  • 決まるまでは、次に誰かの子を乗せるとき「運転はぼくがします」と先に言う
  • 心配していたのは補償額。実際は金額の中身も薄く、さらに誰が運転していいのかにも条件があった

今日やることを1つ選ぶなら、これです。

保険証券を出して、「運転者の条件」の欄だけ見てください。

年齢と、家族限定が付いているかどうか。その2行です。

補償額を見て安心する人は多いと思います。ぼくもそうでした。でもその金額は、条件を満たした運転者がハンドルを握っているときにしか出ません。

ぼくは何年も払い続けて、子どもの友達を乗せた日にようやく開きました。封筒のまま引き出しに入れておくには、少し高い金額でした。

証書を読んだあと、この保険料は他社と比べて高いのか気になって、実際に見積もりを取ってみました。結果はJA共済「安い」は本当?楽天損保のほうが年8,030円安かったに書いています。

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ひろと

ひろと

40代のシングルファーザー。5歳で母を亡くし、父子家庭で育ちました。今は息子と2人です。
「息子には、選択肢の多い人生を。」その思いから、貯める → 増やす「お金の順番」を実践しています。

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