オルカンとS&P500は両方買うべき?1本に絞った理由

オルカンとS&P500は両方買うべき?1本に絞った理由のサムネイル

「オルカンとS&P500、両方買っておけば安心なんじゃないか」

ぼくは3週間くらい、そこで止まっていました。

どっちかに決めるのが怖くて、両方買えば正解を選ばなくて済む気がしたからです。

結論を先に書きます。

ぼくは両方買わず、S&P500の1本に絞りました。

理由は、オルカンの中身の6割がすでに米国株で、両方持っても思ったほど分散にならないと分かったからです。

この記事では、両方買うと何が起きるのか、ぼくがどう考えて1本にしたのかを、実際の数字と一緒に書きます。

最後に、自分が今持っているファンドの中身を確認する手順も入れました。

どちらのファンドにするか迷っているひろと

「両方買えば間違えない」と思っていたんですが、中身を見たら話が変わりました


そもそも「両方買う」は分散になるのか

ここが出発点でした。

オルカンは「全世界に分散」と説明されます。でも内訳を見ると、アメリカの比率が6割前後(約60〜63%)を占めています。

しかも、この比率は年々上がる傾向にあります。

つまり、オルカンを1本持った時点で、資産の6割はすでにアメリカです。

そこにS&P500を足すと、どうなるか。

アメリカの上に、アメリカを重ねることになります。

もちろん残りの4割は他の国に分散されているので、まったく無意味ではありません。ただ「両方買ったから分散できた」という感覚とは、かなりズレます。

ぼくはこれを知ったとき、「あれ、思ってたより別物じゃないかも」と拍子抜けしました。

3週間悩んでいた前提が、けっこうあっさり崩れました。


数字で比較:信託報酬・純資産総額・米国株比率

「なんとなく」だと決められないので、実際の数字を並べます(2026年6月時点)。

項目オルカンS&P500
信託報酬(年率)0.05775%0.0814%
純資産総額約12.28兆円約11.95兆円
米国株比率約60〜63%約100%
設定日2018年10月31日2018年7月3日
ベンチマークMSCI ACWI(全世界株式)S&P500指数(米国株式)

オルカンとS&P500の比較表。米国株比率の行が強調されている 数字だけ見ると大差なし。でも米国株比率だけは要チェック。

信託報酬はオルカンのほうがわずかに安いです。とはいえ、どちらも年0.1%未満です。

正直、ここだけ見て「0.02%の差で選びました」と言われても、ぼくは「そこまで気にする?」と思ってしまうタイプです。

純資産総額は2026年3月にオルカンがS&P500を逆転したと話題になりました。今は両方とも12兆円前後で、ほぼ同じ規模で並んでいます。

つまり、コストでも規模でも決め手になりません。

決め手になるのは、表の中で1行だけ大きく違う「米国株比率」です。


FIREの4%ルールは、そもそもS&P500の話でした

決め手になったことが、もうひとつあります。

ぼくの目標はFIREです。そこで必ず出てくるのが「4%ルール」でした。

資産の4%ずつ取り崩していけば、だいたい30年は持つ。ぼくもそのくらいの理解で使っていました。

でも、その出どころを調べたところで手が止まりました。

4%ルールの根拠としてよく挙げられるのは、1998年に米トリニティ大学の3人の教授が出した研究です。トリニティスタディと呼ばれています。

中身はこうでした。

  • 対象データ:1926〜1995年の米国
  • 株式部分:S&P500
  • 債券部分:米国の長期優良債券

つまり、FIREの前提になっている数字そのものが、S&P500の話だったということです。

ぼくはここで「なんだ、最初からアメリカの話だったのか」となりました。

ずっと難しそうだと思って避けていたのに、調べたら普通にそう書いてありました。避けていた時間のほうが長かったです。

4%ルールを目標に置いておきながら、その土台と違うものを持つのは、自分の中で筋が通らない気がしました。

FIREを目指すなら、土台になっている指数と自分の資産を揃えておきたい。

これが、S&P500に絞ったもうひとつの理由です。

ただし、ここは正直に書いておきます。

これはあくまで1926〜1995年という、過去の米国のデータです。

これから同じように伸びる保証はどこにもありません。4%ルールを持ち出すことは、「アメリカがこの先も似た動きをする」という前提に乗ることとセットです。

ぼくはそれを承知のうえで乗ることにしました。乗らないという判断も、同じくらい正しいと思っています。

→ FIREの目標額と今の数字はシングルファーザーのFIRE資産。今の数字を出すに出しています。


息子の教育費をどこに置くか、で決めました

ここからが、ぼくが1本に絞った本当の理由です。

うちは父ひとりで10歳の息子を育てています。積み立てているお金の一部は、この先の教育費とつながっています。

学資保険をやめて、その分をNISAに回した経緯もあります。

だからぼくにとっての基準は「どっちが儲かるか」ではありませんでした。

「下がったときに、途中でやめずに持ち続けられるか」でした。

学資保険をやめてまで移した以上、暴落のたびに解約を考えるようでは意味がありません。

そこで自分に聞いてみました。

全世界の値動きを追いかけて、なぜ下がったのかを納得できるか。正直、ぼくには荷が重いです。

アメリカ1本なら、まだニュースの意味がわかります。分かるものなら、下がっても持っていられる気がしました。

わからないものを持ち続けるのが、たぶん一番やめやすいと思ったんです。

だから「両方持って安心する」より、「1本だけ、意味がわかる方を持つ」を選びました。

→ 学資保険をやめた判断は学資保険をやめてNISAへ|こどもNISA前に決めた話に書いています。


それでも両方持つ・オルカンにする人へ

S&P500に絞ったぼくですが、別の答えも普通にあると思います。

両方持つのがアリな人

  • 割合を自分で調整したい人(例:オルカン多め、S&P500を少額)
  • 「片方に全部」が心理的にきつい人

重複はしますが、精神的に続けやすいなら、それは立派な理由です。続かない設計より、続く設計のほうが強いです。

オルカン1本が向いている人

  • アメリカ一国に集中するのが怖い人
  • 今後アメリカ以外の国が伸びる可能性も持っておきたい人
  • 国別の比率を自分で考えたくない人

米国株比率6割とはいえ、残りの4割は他の国に分散されています。その分リスクが薄まるという考え方も間違いではありません。

迷ったときは、「アメリカに集中していい」と思えるかどうかで考えるとシンプルです。


自分のファンドの中身を確認する手順

「両方買うか」で迷っている人は、先に今の中身を見たほうが早いです。3分で終わります。

  1. 証券会社にログインし、保有している(または買おうとしている)ファンドの詳細ページを開く
  2. 「月次レポート」または「交付目論見書」を開く
  3. 「国・地域別配分」の項目を探す
  4. アメリカが何%かを見る

オルカンなら6割前後、S&P500なら100%と出るはずです。

ここを見ないまま「分散できている」と思い込んでいる状態が、いちばん危ないと思っています。ぼくがそうでした。

数字を見てから決めると、あとで揺れにくくなります。


よくある質問

Q. オルカンとS&P500、半々で買うのは意味がない?

A. 「意味がない」とまでは思いません。ただ、半々にしても米国比率は8割前後まで上がります。分散のつもりが、実際にはアメリカ寄りが強まる点は知っておいたほうがいいです。

Q. 今からS&P500を始めるのは遅い?

A. インデックス投資は「いつ始めるか」より「長く続けるか」のほうが重要、というのが基本的な考え方です。新NISAのつみたて投資枠なら少額からでも始められます。

Q. 途中でオルカンからS&P500に変更してもいい?

A. 制度上は可能です。ただし売却のタイミングによっては税金や手数料が関わることもあります。乗り換えを考えるときは、最新情報を証券会社や専門家に確認してから判断するのが安全です。

Q. どちらも買わず、預金のままではダメ?

A. ダメではありません。生活防衛資金が用意できていないなら、投資より先にそちらを確保するほうが優先だと思います。ぼくもそこから始めました。


※この記事はぼく個人の体験談・調査に基づく情報です。投資・保険・金融商品の判断は自己責任でお願いします。必要に応じてFP等の専門家にご相談ください。

まとめ

  • オルカンの中身は6割前後が米国株。両方買うとアメリカが重なる
  • 信託報酬も純資産総額も大差はなく、決め手にならない
  • 表の中で大きく違うのは「米国株比率」の1行だけ
  • FIREの4%ルールの根拠(トリニティスタディ)は、S&P500と米国債券の過去データ
  • ぼくは「下がっても持ち続けられるか」を基準に、S&P500の1本へ絞った
  • 続けやすさを優先して両方持つ判断も、それはそれで合理的

今日やることを1つ選ぶなら、これです。

今持っているファンドの「国・地域別配分」を開いて、アメリカが何%か見てください。

3分で終わります。

思っていたより、もうアメリカが多いかもしれません。ぼくはそこで、迷っていた3週間があっさり終わりました。


合わせて読みたい

ファンドを決めたあと、実際に積み立てを始めるまでの流れはこの順番が自然です。

  1. 楽天証券の口座開設にかかった時間と手順【実録】
  2. 楽天証券のNISA積立設定のやり方|初心者が迷った手順を実録

ぼくが今も使っているのは楽天証券です。

楽天証券でNISA口座を開設する(PR)

ひろと

ひろと

40代・千葉在住のシングルファーザー。5歳で母を亡くし、父子家庭で育ちました。今は息子と2人です。
「息子には、選択肢の多い人生を。」その思いから、貯める → 増やす → 稼ぐ「お金の順番」を実践しています。

ひろとのことを読む →
📩 登録特典あり

登録後すぐ受け取れます。「毎月1万円を残すために最初にやったこと」

貯める → 増やす → 稼ぐ。「お金の順番」で家計を整えた実体験です。
スマホ・光回線・保険・サブスクを見直し、毎月17,913円を残せるようになるまでの手順をPDFにまとめました。

  • ✅ 登録後すぐ受け取れる特典PDF付き
  • ✅ 「お金の順番」をひとつの流れで読める
  • ✅ 失敗や出費も、そのまま正直に公開