長期・分散・積立を6年続けた40代|月3万円の実際
投資の本を開くと、だいたい最初に「長期・分散・積立が大事です」と書いてあります。
でも、読み終わっても分からないことが残りました。で、ぼくの家計では、具体的に何をどうすればいいのか。
この記事では、手取り25.5万円の家計で6年続けて、この3つの言葉が実際にどんな形になったかを書きます。
先に結論です。積立は「残った額」を自動で、長期は「20年使わないお金」だけで、分散は「どこまでやるか」を自分で決める。 ぼくはそう落ち着きました。
分散については、正直に言うと、やりきれていない部分もあります。そこも隠さず書きます。
3つの言葉を、ぼくの家計で言い換えるとこうなる
まず全体像です。
言葉の意味だけなら、銀行や証券会社のページに分かりやすく書いてあります。
ぼくが書けるのは、その言葉を手取り25.5万円の家計に落としたら何が起きたかのほうです。
順番に見ていきます。
積立|月3万円は「残った額」を自動で動かしているだけ
ぼくの積立は、楽天証券で月3万円の自動設定です。最初は月1万円から始めました。
この3万円は、投資用に頑張って捻出した額ではありません。
手取り25.5万円から生活費の22.5万円を引くと、残るのが3万円。その残りを、使う前に自動で投資に回しているだけです。
「余ったら貯める」をやめて、「先に回す」に変えた話は、先取り貯金のやり方に書いています。
積立で一番効いたのは、運用の技術ではなく自分の意志を使わなくなったことでした。
毎月手で振り込む方式だったら、ぼくは間違いなくサボっています。家計簿アプリに2回挫折した人間なので、そこは自信を持って言えます。
設定は1回、あとは放置。いちばん向いていた作戦でした。
積立の良さは、高いときも安いときも同じ金額で買い続けることです。
値段を予想しなくていいので、「今は買い時か」を毎月悩む必要がありません。ぼくのように悩み始めると止まる人には、ここが大きかったです。
長期|「長い間やる」より「20年使わないお金だけを入れる」
長期という言葉は、ただ長くやることだと思っていました。
やってみて分かったのは、長くやれるかどうかは、入れるお金の性質で決まるということです。
ぼくが決めているルールは2つだけです。
- すぐ使うお金は入れない(生活費や教育費とは別の、20年後まで使う予定のないお金だけを回す)
- 下がった月に売らない
投資を始めたのは2020年です。当時のつみたてNISAで少額を積み立てていました。本気かと聞かれたら、正直、そうでもなかったです。
本格的にほったらかしにしたのは、2024年の新NISAからでした。
そして6年目の2025年、トランプ関税ショックで口座の評価額はおよそ2割減りました。
そのとき売らなかったし、積立額も変えませんでした。強いメンタルだったからではなく、すぐ使うお金を入れていなかったので、売る理由が最初からなかったのが正しい答えです。
この下落の話は、新NISAがマイナスで続く不安に詳しく書いています。
長期投資の本当の条件は、根性ではなく、下がっても売らなくて済むお金だけを入れることでした。
分散|ぼくがいちばん「やりきれていない」と思っている部分
ここがいちばん正直に書きたいところです。
分散は、銘柄・時間・地域・現金の4つの軸で見ています。
| 軸 | 何を分けるか | ぼくの場合 |
|---|---|---|
| 銘柄 | 1社に賭けない | S&P500で約500社に分けている |
| 時間 | 買う時期を分ける | 毎月の積立で分けている |
| 地域 | 国を分ける | 株は米国に寄っている |
| 現金 | 株と現金を分ける | 生活費の6か月ぶん強を別に持っている |
銘柄・時間・現金は、ほぼ形になっています。
問題は地域です。ぼくは新NISAで、S&P500の1本に絞っています。つまり株の部分は、アメリカ一本足です。
「長期・分散」と言いながら、地域は分散していません。
それでも1本に絞ったのは、オルカンを持っても中身の6割前後がアメリカで、両方買っても思ったほど分散にならないと知ったからです。
そして、下がったときに「なぜ下がったのか」を自分で説明できる範囲に収めたかったからです。
この考え方は、オルカンとS&P500は両方買うべき?1本に絞った理由にまとめています。
もちろん、オルカン1本のほうが向いている人もいると思います。正解は1つではありません。
ぼくの結論は、分散は多いほどいいのではなく、自分が持ち続けられる範囲で決めることでした。
4つ目の軸|株と現金を分けておく
表の4つ目、現金の話です。地味ですが、ぼくにはいちばん効いています。
株とは別に、生活費の6か月ぶん強の現金を生活防衛資金として持っています。
さらにその外に、防衛資金の3分の1ほどを、暴落が来たときに一括で入れる待機資金として分けています。
つまり、投資に回す前に、まず「売らなくて済む土台」を作っています。
平常時は毎月の積立でコツコツ買います。暴落が来たら、待機分を足す。この2段構えが、いまのぼくの分散です。
手取り25.5万円という家計では、投資に全部を回す余裕はありません。だからこそ、現金を厚めに持つことが、そのまま株を売らずに済む保険になっています。
「長期・分散・積立」で、つまずきやすいところ
ぼくが実際に止まりかけたのは、3つの言葉そのものではありませんでした。
- 口座や商品を選ぶ段階で止まる(ぼくは証券会社選びだけで1週間止まり、最後は「すでに使っているカードとの相性」で決めました)
- 始めたあとに評価額を毎日見てしまう
- 下がったときに「やめようか」と考える
どれも、知識の問題というより気持ちの問題でした。
だから、ぼくが効いたと思う対策は、勉強量を増やすことではなく、判断する場面をあらかじめ減らすことです。
銘柄を1本に絞る。金額を固定する。見る頻度を減らす。
正直、これで「放置の才能」だけは育った気がします。投資の才能より先に、そっちが伸びました。
これは、ぼくの場合の話です
ここまで書いたのは、あくまでぼくが実際にやってきた記録です。
収入、家族の状況、年齢、投資に使える期間によって、向いている形は変わります。同じようにやれば同じ結果になるとは限りません。
商品選びや金額に迷ったら、FPなど専門家に相談するのも手だと思います。最終的な判断は、ご自身でしてください。
まとめ
- 積立は、手取りから生活費を引いた「残り」を自動で回す。ぼくは月3万円
- 長期は、20年使わないお金だけを入れて、下がっても売らなくて済む状態にすること
- 分散は、銘柄・時間・地域・現金の4つで見る。ぼくは地域だけ米国に寄っている
- 現金を厚めに持つことが、株を売らずに済む保険になっている
- つまずきやすいのは知識ではなく、判断する場面の多さ
まず今日やることは1つだけです。手取りから生活費を引いて、毎月いくら残るかを書き出してみてください。 その額の範囲で、積立の金額を決めればいいです。
設定の具体的な流れは、投資が怖い40代へ|ほったらかしで始めた新NISAの実録に書いています。
金額に迷う方は、新NISA月1万円は少なすぎ?40代の結論と3万円の分岐点も参考にしてください。
登録後すぐ受け取れます。「毎月1万円を残すために最初にやったこと」
貯める → 増やす。「お金の順番」で家計を整えた実体験です。
スマホ・光回線・保険・サブスクを見直し、毎月17,913円を残せるようになるまでの手順をPDFにまとめました。
- ✅ 登録後すぐ受け取れる特典PDF付き
- ✅ 「お金の順番」をひとつの流れで読める
- ✅ 失敗や出費も、そのまま正直に公開