楽天証券の積立解除の手順|売却との違いと判断基準
今月ちょっと厳しいから、積立を止めたい。
でも解除ボタンを押したら、これまで積み立てた分がどうなるのかがわからなくて、指が止まる。
結論から書きます。
積立設定の解除は、持っている投資信託を売る操作ではありません。
楽天証券の公式ガイドにも「積立設定を解除しても、保有している投資信託は売却されません」と書かれています。
止まるのは、これから先の自動買い付けだけです。
この記事では、解除の手順と締切、間に合わなかったときの対処、そして「そもそも解除じゃなくて減額でよくないか」という判断基準まで書きます。
ぼく自身、積立を2本に増やして、そのうち1本を解除した経験があるので、その話も入れます。
読み終わるころには、指を止めずにボタンを押せるはずです。
解除・売却・口座解約は、全部ちがう
まずここが一番の誤解ポイントです。
検索していると「解除」「解約」「売却」が混ざって出てきて、余計に不安になります。
ぼくも最初、この3つの区別がついていませんでした。
整理すると、こうなります。
| 何が起きるか | 持っている分 | |
|---|---|---|
| 積立設定の解除 | 毎月の自動買い付けが止まる | そのまま残る |
| 売却(解約) | 持っている分を現金に換える | 減る・なくなる |
| NISA口座の解約 | 口座そのものを閉じる | 非課税で置けなくなる |
「今月きついから止めたい」だけなら、必要なのは一番上の解除だけです。
売却まですると、非課税で運用を続けられたはずのお金まで現金に戻すことになります。
逆に注意したいのが、その反対のパターンです。
売却しただけでは、積立設定は止まりません。
全部売ったつもりでも、翌月にはまた自動で買い付けが走ります。やめきるつもりなら、売却と解除の両方が必要です。
解除の手順は、画面3つで終わる
楽天証券の公式ガイドに沿うと、流れはこれだけです。
- 楽天証券にログインして「投資信託」を開く
- 「積立設定」を開く(「設定照会・訂正・解除」の画面です)
- 積立設定の一覧から、止めたいファンドの「解除」を選ぶ
確認画面で内容を見て、取引暗証番号を入れれば完了です。
拍子抜けするくらい早く終わります。
ぼくは解除を決めてから実際に押すまでに1週間かかったのに、作業自体は3分でした。悩んでいた時間のほうが圧倒的に長い。
複数のファンドを積み立てている場合は、解除はファンド1本ずつです。
「全部まとめて止める」ボタンを探しましたが、ぼくの画面では見つかりませんでした。2本あるなら2回やる、という地味な作業になります。
→ そもそも積立設定をどう作るかは 楽天証券のNISA積立設定のやり方|初心者が迷った手順を実録にまとめています。
締切を過ぎると、来月分は止まらない
ここが一番つまずくところです。
積立設定には「お申込み締切日」があって、締切を過ぎてから解除すると、次の1回は買い付けが実行されます。
引落方法によって締切が違います。
- 楽天カードのクレジット決済・楽天キャッシュ(楽天ペイ残高):毎月12日が翌月分の締切
- 証券口座からの引落し・銀行引落し:引落日を基準にした営業日で決まる(27日引落しなら、その11営業日前)
つまりクレカ積立の場合、1月12日までに解除できれば2月分から止まります。
1月15日にやったなら、2月分は買い付けられて、止まるのは3月分からです。
「解除したのに引き落とされた」の正体は、だいたいこれです。設定に失敗したわけではありません。
営業日で計算する引落方法は、自分で数えると間違えます。ぼくは数えて1日ずれました。設定画面に次回の積立予定日が出るので、そこを信じるほうが早いです。
締切に間に合わなかったときの逃げ道
もう買い付けが確定してしまった場合でも、当日ならまだ手があります。
積立指定日の4時ごろ〜15時30分までなら、「購入・売却履歴」から注文の取消ができます。
ただし例外があって、引落方法が楽天キャッシュ(楽天ペイ残高)の場合は取消できません。
投資信託によっては、締切が15時30分より前に設定されていることもあります。気づいたら早めに見るしかありません。
VTIの積立を解除したとき、買った分はどうなったか
ここからは、ぼくの実話です。
ぼくは最初、VTIを積み立てていました。
そのあとS&P500も積み立てるようになって、気づけば中身の近いものを2本持っている状態になっていました。
どちらも米国株。悪い商品ではありません。
ただ、自分の資産を開いたときに、どっちがどれだけ増えているのかを追う気力がだんだんなくなっていきました。
管理するものが増えると続かないのは、家計簿を3日で挫折した時点でわかっていたはずでした。
増やしたつもりが、ただ散らかっていただけでした。
それで、S&P500一本に整理することにして、VTIの積立を解除しました。
ここが、この記事で一番伝えたいところです。
解除したあとも、それまでに買ったVTIはそのまま残っています。
売ってはいません。今も非課税のまま置いてあります。
止めたのは「これから毎月買い続ける約束」だけでした。
もし解除が売却と同じ操作だったら、ぼくはあの日VTIを全部現金に戻していたことになります。そうならなかったのは、解除と売却がまったく別の操作だからです。
だから、銘柄を変えたいだけの人も同じ順番でいけます。
今の積立を解除して、新しい銘柄の積立を作る。すでに持っている分をどうするかは、そのあと別で考えればいい。
一度に全部決めようとすると、たいてい手が止まります。
→ 積立をもう1本増やす側の話は 楽天証券のボーナス設定のやり方|やってみて気づいた注意点に書いています。
解除する前に、減額という選択肢がある
ここが、この記事で一番書きたかったところです。
積立を止めたくなる理由は、だいたい2つに分かれます。
A:家計が一時的にきつい B:この投資を続ける気持ちがなくなった
ぼくが見てきた限り、40代で子どもがいる家庭は、ほぼAです。
車検、子どもの部活、急な学費。毎月きついわけじゃなくて、特定の月だけ膨らむ。
Aなら、解除じゃなくて減額で足りることが多いです。
積立金額の変更は、解除と同じ「設定照会・訂正・解除」の画面から、訂正で金額を下げるだけです。
月3万円を5,000円に下げるのと、ゼロにして解除するのとでは、あとの復帰しやすさが全然違います。
ゼロにすると、再開するときにまた「銘柄どれにするんだっけ」「NISA区分どこだっけ」からやり直すことになります。
積立設定を作った日の面倒くささを覚えているなら、下げて残すほうがラクです。
判断の目安を、ぼくなりに書くとこうなります。
減額でいい人
- 出費が増えるのが数ヶ月だけ
- 投資をやめたいわけではない
- また余裕が出たら戻したい
解除していい人
- 生活費や教育費に手が届かない状態が続いている
- カードの引き落としが不安で、毎月眠りが浅い
- 銘柄や方針そのものを組み直したい
とくに真ん中のやつは、けっこう大事だと思っています。
投資は本来、生活を良くするためのものです。積立のせいで毎月ヒヤヒヤしているなら、その積立額は自分に合っていません。
止めることは失敗じゃなくて、調整です。
→ 毎月いくらが妥当かで迷っている人は 新NISA月1万円は少なすぎ?40代の結論と3万円の分岐点も参考になると思います。
解除しても、また始められる
解除は取り返しのつく操作です。
再開したくなったら、また積立設定を作り直せば元に戻ります。「一度やめた人は再開できない」というルールはありません。
新NISAの非課税枠についても、その年に使わなかった枠が消えるだけで、翌年にはまた新しい枠が来ます。
だから「今年止めたら終わり」ということもないです。
ぼくが積立額を決めきれなかったとき、最終的に効いたのは、教育費と保険を含めて家計全体を人に見てもらうことでした。
自分ひとりだと「いくらなら続けられるか」の基準がずっと出ませんでした。
→ そのときの話は FP無料相談はなぜ無料?怪しい?40代シングルファーザーの体験談に書いています。
そもそも証券会社選びから迷っている人は 楽天証券とSBI証券どっちがいい?NISA初心者の40代が選んだ理由もどうぞ。
※この記事はぼく個人の体験談・調査に基づく情報です。投資・保険・金融商品の判断は自己責任でお願いします。必要に応じてFP等の専門家にご相談ください。
まとめ
- 積立設定の解除では、保有している投資信託は売却されない。止まるのは今後の買い付けだけ
- 逆に、売却しただけでは積立は止まらない。やめきるなら解除も必要
- 手順は「投資信託」→「積立設定」→ 対象ファンドの「解除」の3画面
- クレカ決済・楽天キャッシュは毎月12日が締切。過ぎると翌々月からの停止になる
- 家計が一時的にきついだけなら、解除より減額のほうが戻しやすい
今日やることを1つだけ選ぶなら、これです。
設定画面を開いて、今の積立額を見てください。
そのうえで、ゼロにするのか、下げるのかを決めれば十分です。
止めるにしても下げるにしても、これまで積み立てた分は消えません。そこだけ先に知っておくと、判断がだいぶ軽くなります。
もし「そもそも毎月いくらなら続けられるのか」がわからなくて止めようとしているなら、そこはひとりで決めなくていいところだと思います。
ぼくはその基準が半年出せなくて、最終的に家計ごと見てもらって解決しました。
FP無料相談はなぜ無料?怪しい?40代シングルファーザーの体験談
よくある質問
Q. 積立を解除したら、今まで積み立てたお金はどうなりますか?
A. そのまま残ります。楽天証券の公式ガイドにも「積立設定を解除しても、保有している投資信託は売却されません」と書かれています。運用も非課税も続きます。現金にしたいときは、別で売却注文を出す必要があります。
Q. 「解除」と「解約」は違うのですか?
A. 一般に「解除」は積立設定を止めること、「解約」は保有している投資信託を売ることを指す場面が多いです。さらに「NISA口座の解約」だと口座そのものを閉じる話になります。止めたいだけなら、積立設定の解除で足ります。
Q. 解除はいつまでにやれば、来月の引き落としを止められますか?
A. 引落方法によります。楽天カードのクレジット決済や楽天キャッシュなら毎月12日が翌月分の締切です。証券口座引落しや銀行引落しは営業日で決まるので、設定画面に表示される次回積立予定日で確認するのが確実です。
Q. 締切を過ぎて解除してしまいました。買い付けを止められますか?
A. 積立指定日の4時ごろ〜15時30分までなら、「購入・売却履歴」から注文を取消できる場合があります。ただし引落方法が楽天キャッシュ(楽天ペイ残高)の場合は取消できません。投資信託によっては締切がもっと早いこともあります。
Q. 一度解除したら、もう積立を再開できませんか?
A. 再開できます。もう一度積立設定を作れば元通りです。ただし銘柄やNISA区分、決済方法を入れ直すことになるので、また続ける可能性があるなら、解除より減額で残しておくほうが手間は少ないです。
Q. 積立を全部やめたい場合、解除だけで大丈夫ですか?
A. 買い付けを止めるだけなら解除だけで十分です。持っている分も現金に戻したいなら、解除に加えて売却注文が必要になります。新NISAの場合、売却した分の非課税枠は翌年以降に復活します。
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