新NISA初心者のYouTube選び方|遠回りしない3基準
新NISAを始めたいけれど、本を読むのは重い。とりあえずYouTubeで調べよう。
そう思ってユーチューブを開いたものの、動画が多すぎてどれを見ればいいか決められない。気づいたら関係ない動画を見ていた。
この記事は、まさにそこで止まっていた頃のぼくに向けて書いています。
結論から言うと、必要なのは「いい動画を見つけること」ではなく、見る順番と、見終わる基準を先に決めることでした。ぼくはそれを決めていなかったので、証券会社を選ぶだけで1週間止まりました。
この記事では、動画を選ぶときの3つの基準と、実際に固定した4段階の見る順番、そして動画だけでは埋まらなかった部分を書きます。読み終えたら、次に開くべき画面が1つに決まります。
40代シングルファーザーで、投資の知識はゼロから始めました。固定費を月17,913円削り、投資本を20冊読み、楽天証券で口座を開いて、今は月1万円から積み立てています。専門家ではありませんが、初心者が止まる場所は一通り踏んできました。
新NISAをYouTubeで調べて、1週間なにも進まなかった話
新NISAという言葉が気になり始めた頃、最初にやったのは、ユーチューブで「新NISA 初心者」と検索することでした。
理由は単純で、本を買いに行くのが面倒だったからです。動画なら息子が寝たあとに、寝転がったまま見られる。楽なほうから入りました。
そして数日後、ぼくの手元に残っていたのは「なんとなく分かった気」だけでした。
口座は開いていません。積立の設定もしていません。オルカンという単語と、S&P500という単語を覚えただけです。
見た本数だけが増えて、進んだ距離はゼロでした。ダイエット動画を見ながらお菓子を食べていたことがありますが、あれと構造が同じです。
情報は増えたのに、口座開設のボタンは一度も押していませんでした。
いちばん時間を溶かしたのは、証券会社選びです。楽天証券とSBI証券のどちらがいいかを比べる動画を、何本も見ました。
結果、1週間止まりました。その顛末は楽天証券とSBI証券で迷って1週間止まった話に書いています。
新NISAの動画選びに失敗する原因は、本数ではなく順番
なぜ止まったのかを後から考えると、ぼくの動画選びの失敗ははっきりしていました。
「何を知れば次に進めるのか」を決めないまま、検索していたからです。
新NISAの動画は、内容の層がバラバラです。
- 制度そのものを説明する動画
- 証券会社を比べる動画
- 商品(投資信託)を比べる動画
- 出口戦略や税金の応用的な動画
初心者がこれを区別せずに見ると、制度をまだ理解していないのに出口戦略の動画に飛んだりします。ぼくがそうでした。
そして応用の話は難しいので、「やっぱり自分には早い」と思って閉じます。前に進んだ気がしないまま、また別の動画を開く。この往復で数日が消えます。
本数が足りないのではありません。順番が決まっていないだけです。
新NISAの動画の選び方は、この3つの基準で決まる
止まったあと、ぼくは動画を開く前に3つだけ確認するようにしました。この3つで、見なくていい動画がかなり減ります。
基準1:制度の話をしているか、商品の話をしているか
最初に必要なのは、制度の話だけです。
新NISAという箱がどういうもので、いくらまで入れられて、いつ売れるのか。ここが分かっていないと、商品の話を聞いても判断できません。
サムネイルに具体的な商品名や「これを買え」という文言が出ている動画は、初心者の最初の1本には向きませんでした。内容が悪いという意味ではなく、順番として早すぎるという意味です。
基準2:投稿日が新しいか
これがいちばん実害が出やすい基準です。
NISAは制度が変わっています。古い動画は削除されずに残り続けるので、検索すると普通に上位に出てきます。しかも再生数が多いぶん、新しい動画より目立ちます。
ぼくは投稿日を見ずに再生して、途中で「あれ、この金額の話は今と違う」と気づいたことがありました。動画の下に出ている投稿日を、再生前に必ず見るようにしています。
基準3:自分と同じ立場の人に向けているか
同じ「新NISA初心者向け」でも、想定されている相手はまったく違います。
20代独身に向けた「余剰資金は全部つっこめ」という話と、子どもがいる40代に向けた話では、前提が違いすぎます。ぼくの場合、月に残るのは3万円で、そこから息子の教育費も考えなければいけません。
投資できる額と、失敗したときの取り返しやすさが違う。だから、同年代や子育て中の人に向けた動画を優先しました。
ここは好みではなく、判断がズレるかどうかの話です。
この3つを裏返すと、開いた瞬間に閉じていい動画がはっきりします。
- サムネイルに商品名や「これを買え」が出ているもの。内容ではなく順番として早すぎます
- 投稿日が制度改正より前のもの。金額の前提が今と違います
- 独身で余剰資金がたっぷりある人を想定しているもの。前提がこちらと違います
ぼくはこの3つで、検索結果の半分くらいは開かずに済むようになりました。
動画を見る順番を4段階に固定したら、その日に設定が終わった
基準を決めたあと、動画の見方そのものも変えました。見る順番を固定して、1段階ごとに「次にやること」が決まるようにしています。
第1段階:制度を理解する動画を1〜2本
ここで見るのは、新NISAという箱の説明だけです。年間いくらまで、非課税がいつまで、いつでも売れるのか。この3つが分かれば次に進みます。
分かった気がしなくても、2本見たら次に行きます。ここで完璧を目指すと止まります。
第2段階:証券会社を決める動画を1本
ぼくが1週間溶かしたのがここです。今なら「大手のネット証券ならどれでもいい」で終わらせます。
比較動画を3本見ても結論は同じでした。差が出るのはポイント還元くらいで、初心者が最初に悩む価値のある差ではありませんでした。
第3段階:商品を1本に絞る動画(オルカンかS&P500か)
オルカンかS&P500か、という話です。ぼくは両方買うか迷って、結局1本にしました。理由はオルカンとS&P500は両方買うべき?1本に絞った理由にまとめています。
第4段階:設定の手順を見せている動画
制度でも商品でもなく、画面の操作を見せているものです。ここまで来たら、動画を見ながら同時に自分のスマホを触ります。
見て理解してから作業する、ではなく、見ながら一緒に手を動かすのが効きました。
動画を見終わってから作業しようとすると、だいたいその日はもう触りません。明日やろうと思った作業が明日やられたことは、ぼくの人生で数えるほどしかないです。
「見てから」をやめて「見ながら」にしたら、その日のうちに設定が終わりました。
なお、ぼくが今も見ているのはリベラルアーツ大学(両学長)です。毎日のライブ配信も見ています。制度の話と生活の話がつながっているので、家計から考えたい人には合うと思います。
YouTubeの動画だけでは埋まらなかった1か所
順番を決めてからは進みました。口座も開いたし、積立の設定も終わりました。
それでも、YouTube動画だけでは不十分な部分がひとつだけ残りました。
「ぼくの家計だと、いくら積み立てるのが正解なのか」です。
動画はどれも、一般論としては正しいことを言っています。生活防衛資金は数ヶ月分、余剰資金で投資、長期で持つ。全部そのとおりです。
でも、ぼくの実際の数字はこうでした。
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| 手取り | 月25.5万円 |
| 生活費 | 月22.5万円 |
| 残る額 | 月3万円 |
この22.5万円の中には、iDeCoの2.3万円も入っています。すでに積み立てている分があるので、新NISAに回せる額はさらに絞られます。
歩合と残業があるので、手取りは月によって上下します。残る3万円のうち、いくらを積立に回して、いくらを息子の急な出費のために置いておくのか。
これは動画では答えが出ません。当たり前で、動画はぼくの家計を知らないからです。
3つの基準で見る動画を絞り、4段階の順番で見る。ここまでは動画で完結します。
詰まるのは、最後の金額決めだけでした。
ここで「よく分からないから、とりあえず月1万円」と決めました。それ自体は悪くなかったのですが、正直、根拠はありませんでした。適当に決めた数字を1年続けるのは、思ったより落ち着かないものです。
動画の次にやった2つのこと
一般論を自分の数字に翻訳する。この作業だけは、自分か誰かがやるしかありません。ぼくがやったのは次の2つでした。
1冊だけ本を読む
ユーチューブの動画は流れていきますが、本は戻れます。分からない箇所に付箋を貼って、後で読み返せるのが大きな違いでした。
20冊読んでから言うのもなんですが、初心者に必要なのは20冊ではありません。1冊で足ります。どれを残したかは新NISAの本おすすめ|40代初心者が1冊に絞った理由に書きました。
自分の数字を人に見せる
こちらのほうが効きました。
ぼくは無料のFP相談で、手取り・固定費・保険・積立額を全部出しました。準備にかかったのは8分、相談は45分です。半年ぐずぐず悩んでいた部分が、その場で整理されました。
動画100本より、自分の数字を見てもらう45分のほうが早かった、というのが正直な感想です。動画で得た知識が無駄だったのではなく、知識を自分用に当てはめる工程が別に必要だったということでした。
新NISAの動画の選び方でよくある質問
Q. 動画だけで新NISAを始めても大丈夫ですか?
口座開設と積立設定までなら、動画だけでも十分に進められます。ぼくもそこまでは動画で終わりました。金額を決める段階だけは、自分の家計の数字が必要になります。
Q. 古い情報の動画はどう見分けますか?
再生前に投稿日を見るのがいちばん確実です。制度の金額や期間について話している動画は、特に確認したほうが安心だと思います。
Q. 「おすすめ銘柄」を紹介している動画は参考にしていいですか?
参考にしてよいと思いますが、順番としては最後です。制度と証券会社が決まっていない段階で見ると、選択肢が増えるだけで決められなくなります。ぼくがそうでした。
※この記事はぼく個人の体験談・調査に基づく情報です。投資・保険・金融商品の判断は自己責任でお願いします。必要に応じてFP等の専門家にご相談ください。
まとめ
新NISA初心者がYouTubeで学ぶこと自体は、遠回りではありません。遠回りになるのは、動画の選び方と順番を決めずに検索したときです。
- 動画を選ぶ基準は「制度の話か」「投稿日が新しいか」「自分と同じ立場向けか」の3つ
- 見る順番は、制度 → 証券会社 → 商品 → 設定手順の4段階に固定する
- 第4段階は見ながら手を動かす。見終わってからやろうとすると、その日は触らない
- 動画で埋まらないのは「自分の家計だといくらか」の部分だけ
今日やる1アクションを1つだけ選ぶなら、制度の説明動画を1本、投稿日を確認してから再生するところからで十分です。
積立額をいくらにするかで止まっているなら、次はこの2本が近いです。
設定まで一気に進めたいなら、この順番が自然です。
読んだ本の一覧はひろとのおすすめ本【副業×FIRE×投資】に置いてあります。20冊読んだ人間が言うのだから、間違いありません。1冊で足ります。
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